2008/04/28 (Mon) 僕が動く時は酷く不純な動機で(→yield→)

この小さな心に蒔かれた種は
いつしか芽を出して

実のならない花を咲かせる




例えば、電車の中。
例えば、河原の土手に。


彼は其処に居る。

いつかは消える影、でもいつでも在る。
彼女の、瞼の裏に。


娘は一人きちんと生きて
親の望む通りに生きて、そして死ぬんだろう。


それがきっと、彼女の幸せ。


私はめぐり遭う、何度でも
彼女に。

そうやってまた、背負わせて
私は笑顔でそれを受け止める
…仕方なく。


沢山の女とすれ違ってきた。
横顔に触れてきた

種を蒔いているのは、私自身？



刈り取らなくて構わない
ただ、優しく絞めるだけで良い絞められても良い

或いは、見たいものだけ御所望なのか
優しさの種類も分からずに
作り物でさえ愛せるのなら
全て記号に閉じ込めて



彼女と、彼女と私
見送る山羊の群れ
とても愛しく思う、けれど。


必要なのは、たったそれだけ