2008/05/02 (Fri) シロサキにｓｓを書かせてみた

あまりまとまりのない。

お目汚し的な。美しくないです。ワケがわからない。

次回は明るい甘い物を書きたいです。

お相手のモデルはいます（措置済み）

先輩や後輩の影響とか色々。

未完かも知れな（すみませ）

「愛しているよ」と口遊んだこの唇で。
すれ違うあなたの背中に向かって「ざまぁねぇな」と。
なのに何故、こんなに涙が出るんだろう。

彼とか彼女とか、そういう事はどうでも良かった、性別のこと。
ただただ、私はその綺麗な顔に惹かれて。
その人は、背が高くて長髪で
私は背伸びしなければ、とてもその人に届かない位で。

タバコが好きで、白衣の良く似合う。

…そう、あの人は、私の持っていないものばかり。

いつもいつも、その人は黙って話を聞いてくれて。
いつもいつも、優しい言葉を投げかけてくれる。
あの人の目は、そしていつも冷たかった。

「本心ではない慰め」を「強いられて」いるこの人が、酷く可哀想で。

それでも、決められた時間だけ、私はその人を独り占めできて。
お金と引き換えに。

 

全部終わるのを待って、強引に食事に誘って。
顔に似合わず「お子様ランチ」なんて頼んでた。

「旗の紙には種類があるんだ。ビニールとかじゃ全然ダメ。良い所だと
肌触りが違って。」

それはそれは、チキンライスの上にご丁寧に語りかける。

「ふーん、そっか。良かったね？」

でも旗はあなたじゃないから、チラッと目をやってから
自分のペペロンチーノを片付け始める。

 

 

ヒラヒラと手を振る。
嫌われるのは慣れているからと小さく笑う。
それから朝日に埋れるように。
消える。

いつしかそれの繰り返しが当たり前になって。
身体を冷やしたくなって。

けれど、誰を見ても誰と寝ても、あの人を思い出す。

 

「ほんの少しでいい、安らぎが欲しい」だなんて私も随分と弱ったもので。

そう、此処に来て気付いた。
私はただ、失う怖さから逃げてただけ

掛けられる言葉が本心でないことも、
それが優しさなんかじゃなくて、ただの甘さであることもよく知っていた。

そしてそれ以来、「優しい」なんて褒めるのは止そうと決めた。

あの人に、最後に出会ったのは病院でもホテルなんかでもなくて。

そんなに白くはなくて。でも混沌としてもいない
ただの明るい歩道。白と灰色が規則正しく隊をなしている。

自分と同じように綺麗な女の人を連れて。

きっとその人が本妻なんだろう。いや、夫か妻かなんてどうだっていい。
本妻の領域は、神の領域。
あなたに近づく全ての人間が、憎らしかった。

だけど同時に、本当に羨ましくて。どうしようもなく憧れて。愛おしく思った。
大好きなあの人が愛しむ人たちが。

「…あぁ、…愛しているよ。」

世界の秩序。それが正しい世界の在り方。

嘲りの言ノ刃と、包み込むような言ノ羽。
二つをその背に投げかけて。

大好きだったあの人はもう、私の中で死んでしまったけれど。
私はあの人の忘れ形見。
どれだけ人に変わったと言われても
あの頃から変わらず、ずっと。

嗚呼、私の心はあの頃のまま。
少年少女のまま、世界の果てを目指して。
欠落を抱えたまま、嘘の咲かない草原を目指して…一人。