2009/02/02 (Mon) （注意）ひよ子 世を儚むの巻

たとえ僕が居なくても
みんな生きていく

みんなそんな
バカではないから
結局いつかは当たり前のように今までも、これからも。


だとしたら
代わりが見つかるまでの悲しみは
とても尊いものだ



好きだ愛だ云う喧える
今のうちが倖せ
まだ若いもの
そんな概念に惹かれてしまう位に
今だから
そんな概念がそれほど大事


最期に思い出してもらえるのが僕であったなら
それも倖せ

己の限界を識れと
こんなちっぽけな身体だ
そんな感情も若さも今だけ


諦める
力を抜いて
手を離す



何も告げなければ
誠実さが守れるのか
英雄は腕で屠るのか
己の最期を


嘘でも構わぬと欲す
飢えた唇は
身体ごと寄りそう幻想に
いつしか押し潰されて


僕も居なくても
世界は廻り

反論の気概も無く
いつかは仮面を外す
識らず不要な貌と
懐かしき雛のコトノハ



どんな想いも
いつかは眠るように逝き

人々との縁は
か細き赫い糸
逃げ出したい世界と
僕を繋ぐ臍帯なんだ