僕の描く君と謂う幻想に抱かれて 僕は何も見えない
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「不安なんです…どう表現して良いかよく分からないんですけど」
彼女は無言で俯いた。
もし、対峙しているのが私の様な小娘などでなく、例えば想い人だとしたら。
優しく諭したりするのかもしれない。
私が彼女の立場なら、逆に崖から突き落とすかもしれない。
想いが強ければこそ、己の手で安息を与えたいと願う。
それが束の間か、永い刻なのかなんて事は些事で。
永遠を望んでは刹那に縋る。
手繰り寄す、過去と未来と。
多くの頁と戯れ、活字に抱かれ。
幾つもの思想を孕ませられても。
僕らは未だに、愚かなままで。
最近は、いつもいつも彼女と向き合っているような気がする。
年は離れているけれど、決して「おばさん」「小娘」などと呼び合ったりはしない。
「お互い…肥えましたね」
「そう、ですか?」
「そういうものですよ、きっと」
相手を真似て上品な口調で。
華奢な身体が自慢…とまでは行かないが、二人とも体つきは小さくて。故にそんな皮肉を持ち出してみた。
昇る陽ばかりを見つめていたから、目が眩むほどの光を…いつしかまた、求めてしまうのだろうか。
闇に身を浸して埋もれてしまう方が、よほど楽なのかもしれないけれど。
その人の闇は知らない。彼女の闇も想像する事しか出来ない。
多くの物を愛す振りをして。
本当は何一つ赦せず、憎み続けてきた。
その三つ子は、知らず欺瞞の種を植え付けられ、棘ばかりで実の成らない小さな薄氷の花を咲かせていた。
いつか枯れても種は残らぬ宿命の。
せめて花として生き、凛として散り逝けるなら…。
仮面で隠す猜疑の心
被せるは精一杯の笑顔
振り返りたくなどはない
あたしの途には
其処かしこに片付けそびれた事象が
呻くようにうごめく
唯一人、言ノ葉の幻想へと
堕ちる夢に埋もれる
幸福な悪夢への誘い
扉は幾度もその姿を変えて
…さぁ、今宵はどの夢に身を沈めようか。
いつもの憂鬱な、朝の祈りを迎える時に
この首筋がずっと白く、白く透き通って在れば善いのに。
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職業:悪運の強い大学生
趣味:詩を詠む事・バトン・ゲーム・妄想(ぇ)
座右の銘:「(白哉と狩矢がぶつかって出来た桜)幸せの竜巻」・「お前の愛犬をよこせ」
好きな機体:Fインパルス・フリーダム・ルージュとミーアザク(でも扱えない)
前略プロフィール
偽プロフィール
サイト:最愛の妾
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