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僕の描く君と謂う幻想に抱かれて 僕は何も見えない
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2024/05/18 (Sat)                  [PR]
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2007/07/01 (Sun)                  心は見えない(サンホラ風味)
ある日、アベスは釣りをしていました。
そこにひよこの姿をしたヱルがフワフワと流されてきました。(防水用の毛皮だったりw)


アベスがひょいと手で掬うと、ヱルはぴぃぴぃ鳴いています。
「…本当の事って、一体なぁに?」
「此処で見ていれば、いずれ分かる」


そう答え、隣にヱルを置き、再び釣り糸をたらしました。
けれど彼は気にしていました。
向こう岸の景色を。

…川の向こう側は、曇り硝子の様に靄(もや)がかかっていて。
かつては彼にもよく見えていました。
けれど、今ははっきりとは見えないのです。
風に耳を澄ませ、微かな笑い声に、嘆きの歌を見出していました。


けれども彼は考えがあるのか、向こう岸へ行こうとはしません。
それでも、好奇心旺盛なヱルは行きたくて行きたくてたまらないようです。

「そのままの姿で行くのか?」
「この方が都合がいいと思うの。でも変えておくの?」

アベスは、当たり前のように鞄からヱルの服を出し、ヱルの上に放りました。
彼と彼女は、何度もめぐり合っているから、知っている。
初めてであったようで、けれどもずっと共にいたようで。

人間の姿に戻ると再び彼の隣に座り。
「この姿でも大丈夫だよねぇ♪」と水面の上で足をバタバタさせて。


「きれいな歌声が聞こえる。妹も私を呼んでる。」
「それでも…此処にいなさい。いつか分かるから。」


ヱルは少しばかり不満そうに「いっその事何にも見えなかったらいいのに…」と呟きました。

(気が向かなかったらたぶん続かない?/ヒィ)
色々無茶設定ですみません。僕の同志の方はこの謎世界に何かを見出してください(苦笑)
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此処にいるんだよ
此処にいるんだよー、しってるよー♪
BlogPetのクレープ URL 2007/07/04(Wed)13:38:43 編集
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趣味:詩を詠む事・バトン・ゲーム・妄想(ぇ)
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好きな機体:Fインパルス・フリーダム・ルージュとミーアザク(でも扱えない)
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